小学校受験を振り返る

小学校受験への挑戦を振り返るブログです

受験校の選択と試験スケジュール(その1)

受験する学校をどのように選ぶのかという問題には

  • 【どんな学校で学ばせたいか】という本質的な要素と
  • 【試験日程】という制約の要素

があります。

  • 【どんな学校で学ばせたいか】
     建学の精神、教育の理念、目標、方針、環境、指導内容、校風、立地と通学経路等が家庭の考えと合うかを考えて、志望校を選ぶ。子どもの6年間の小学校生活そのものと、その後の人生にとって最も良い選択はどうかという本質的な要素
  • 【試験日程】
     東京都内の私立小学校の試験は11月1日から始まって、この時期に多くの学校の試験が実施されるため、試験日時が重ならない組み合わせで受験する学校を選ぶ。試験日時は自分達にはコントロールできず、組み合わせによって受けたくても受けられない試験もでてくる、制約の要素。

教育理念が家庭とぴったり一致して是非とも受けさせたいという学校が複数あったとしても、試験日時が重なってしまっては全く当然ながら全てを受験することはできません。従って、受験の目標を明確にしておくために、教育理念のような本質的な部分と合わせて、想定される試験日程についても早い段階で把握しておくことが重要だと考えました。

そしてこの他に、「試験内容」や「合格倍率」も要素としてはあります。
試験内容がペーパーかノンぺーパーかとか、行動観察が重視されるとか、親の面接があるかどうか等は、合格をいただけるかどうかに大きく関わると思います。とは言え、その年の試験内容は本当の本番の時までわからないこと、それまでの傾向から変化する可能性が常にあること、評価基準は知り得ないことに注意が必要だと思います。
合格倍率については、気になるところでありますし自分も本やインターネット上の情報を参考にしました。ただしこちらも、公式な情報が全ての学校から発表されている訳でないこと、毎年変化すること、抽選とは違うので倍率がそのまま自分たちにとっての合格確率とはならないことに注意が必要だと思います。特に、行動観察や面接というのはどのように評価されるのか想像できず、倍率が高い学校にせよ低い学校にせよわかりませんので、倍率はすなわち難易度とはならないとも思います。

 

我が家では、以下のような流れで受験する学校とスケジュールを決めました。

最初に第1志望校を決めました。
年中の6月に私立の受験をしようと決めた段階で、教育理念の面からこの学校を第1志望として最後まで一貫しました。
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学校を一覧できるこのような本

www.nichigaku.jp


を参考に、どんな学校があるのか、それぞれの特色などを調べました。

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年長の4月から幼児教室の学校別クラスをいくつか受講したことにより、学校ごとの校風や試験対策の違いを肌で感じました。結果的に、これによって我が家は受験しないと5月頃に決断した学校もありました。それと同時に、当初からの志望校はやはり娘と私達家族にとって雰囲気は合っているようだと認識することができました。
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年長の5-6月頃までこのようにして出願したい学校の候補を挙げていき、それらの小学校の学校説明会に参加しました。学校の先生から直接お話を伺ったり質問したりして、受験する候補となる学校についての理解を深めました。
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学校説明会に参加してみると、思った以上に学校の雰囲気や考え方の特色を感じることができました。これによって、自分たちの家庭の考え方も改めて認識することができ、自分たちに合いそうな学校というのが、これもまた思った以上に見えてきました。

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こうして理解した学校の特色と、並行して調べた試験日程を踏まえ、年長の夏前までに受験校を絞って決定しました。

11月試験本番週の過ごし方

我が家は東京都内の学校のみ受験しましたので、11月1日から試験本番が始まりました。

 

11/1(火)
1つ目の試験。試験時間は午後でした。
娘はこの学校の最寄り駅近くにある幼児教室に通っており、試験期間中は立ち寄るとアドバイスなどを頂けるという話がありました。

そこで我が家はまずこの日の午前中に幼児教室に寄るかどうかを考えてみました。
しかしちょうどお昼ご飯のタイミングが難しいのと、娘は本番前にいつもの教室に行ってお友達と顔を合わせたりするとはしゃいでしまうことが考えられたため、本人を連れて行くことはしないことにしました。
とは言え、試験期間中の教室の様子を知りたかったため、父である私だけ午前中に様子を見に行くことにしました。

娘と妻は家で昼食を済ませてから出発し、私(父)が教室で応援の言葉をかけていただいた後に、駅で合流しました。学校の試験の付き添いは保護者1名までということだったので、そのまま娘と妻を送り出しました。
試験終了後、娘は試験は難しかったと言っていたようでしたが、楽しい様子で出てきたということでした。

 

11/2(水)
2つ目の試験。試験時間は午前でした。
試験の付き添いは保護者2名ともということで、家族3人で参りました。
早めの時間に到着しましたが待機できる場所をご用意くださっていました。
待機場所があるかどうかやお手洗いが使えるかという情報は、一般的に受験要項には書かれていなかったりインターネットでもあまり見つけることができなかったりしました。従って当日もその点はわからないまま臨みましたが、結果的にどこの学校でも待機させていただける場所があり、路上で時間を調整するようなことは必要ありませんでした。
終了時は、保護者控室に娘が楽しそうな様子で帰って来て、3人で家路につきました。
帰宅して着替えをして、自宅近くのカジュアルな飲食店でお昼ご飯を食べてリラックスしました。その後私達両親が、そこまでの緊張と一時的な緩和から気が抜けて、午後は横になって休息を取りました。

 

11/3(木)
当初はこの日も試験を1つ予定していましたが、最終的に受験しないこととしました。
それとは別に、国立の小学校の願書を提出することになっていたため、予定通り私1人で提出しに行きました。当初の予定では、午前中に試験が終わった後に1人で移動しなければなりませんでしたが、試験がなくなったことで時間を気にせずに行けることになって良かったです。
昼には帰宅して家族で昼食を取り、午後は娘と2人で近所の公園でボールのドリブルや投げっこをして過ごしました。
夜は、娘が寝た後に、夫婦2人で面接の準備をしてから就寝しました。

 

11/4(金)
3つ目の試験。試験は午前でした。
私達家族にとっては普段よりだいぶ早い6時に起床し、7時半過ぎに出発しました。集合時間の30分ほど前に到着し、集合場所が待機できるようになっていたのでその場でお手洗いに行ったりしながら待機しました。
終了時は、この日も保護者控室に娘が楽しそうな様子で帰って来ました。
学校近くのバス停でバスを待っていた際、同じグループにいたという子とお友達になっていたようで、そのお友達から娘が手を握られたりお話ししたりしていてとても嬉しい気持ちになりました。一方それと同時に、そのように楽しくお友達になれたとしてもその後の結果はどうなるのかわからないのが小学校受験の辛いところだなぁと感じました。幼児教室に通い始めた頃から感じていたことでもありますが、試験当日という大切な日の短い時間でそんなに楽しく仲良くなれたというのは本当は手放しで喜びたいくらい良いことだけど、その先の結果は誰にもわからず自分達としては不安の方が大きいので手放しで喜べないと改めて痛感した場面でした。
最寄り駅近くのファーストフード店で昼食を取りました。
その後私だけ、手続きのある学校へ参りました。
私は普段飲酒をたしなむのですが、試験の少し前から体調管理のために控えていました。私の出番はこの日で終了となったので、13日ぶりにたしなむことができました。

 

11/5(土)
試験の予定がなかったので、買い物に行くなど普通の休日のように過ごしました。

 

11/6(日)
4つ目の試験。試験は午前でした。
家から比較的遠い学校で試験時間も早かったため5時半起きで、娘と妻は出発していきました。
昼前に帰って来て、これを持って私立小学校の試験が全て終了しました。

最終結果まとめ

先日、補欠となっていた学校からお電話をいただき繰り上がることができました。
第1志望校でしたのでご連絡をいただけた場合は進学すると決めており、残りの国立小学校の試験は受験しないことにしました。
これをもって、我が家の小学校受験の活動は完了となりました。

終結
私立    3校合格(うち1校繰り上がり) / 3校受験
国立    2校 第1次抽選で落選 + 1校 第2次試験を辞退 + 1校 第2次試験に出願せず / 4校出願

模擬試験等の結果はずっと芳しくなかったので、その判定をそのまま受け取ったとするならば全く楽観的な期待はできませんでしたが、娘に合う学校があれば必ずご縁を頂けると信じて続けてきました。

もちろん模擬試験等の結果はないがしろにできませんし、統計的に意味のあるものだと思います。その上で、一つ一つのテストの結果に一喜一憂しすぎず、自分たちの家庭の方針をぶれさせず、前向きに最後まで続けていったことが我が家としては良かったことかと思いました。

本番直前の10月最終週の過ごし方

東京都内の私立小学校は、基本的に11月1日以降に行われるようです。

何かそういう制度上の決まりがあるためなのか、私立小学校同士の自主的な取り決めがあるためなのか、そこは調べていませんがわかる範囲では実際にこの日程となっていました。一部の学校では事前の保護者面接のみ10月に行われましたが、そのような学校でも子ども本人の試験は11月1日以降に実施されました。

11月1日からが入学試験の本番、10月最終週が試験直前の最後の1週間というスケジュールとなります。

また、新型コロナウィルス対策のため、ほとんどの学校から来校当日とその前数日間の体調管理表のようなものの提出が求められます。そして、体温が37.5度以上あるとか、家族に体調不良者がいるとか、そのような条件に当てはまる場合は試験を受けることができないルールになっていました。

 

我が家では、その10月最終週は子どもは幼稚園を休ませることにしました。

ここまで1年以上準備をしてきて、この数日間で家族の誰かが体調を崩してしまえば試験を受けることすらできなくなってしまうので、そのような事態だけは避けなければなりません。そうでなくとも、できる限り心身ともに安心して良いコンディションで大切な本番に挑ませてあげたいものです。

9月までは私の方が「あの過去問もやらせなくては、巧緻性の練習ももっとしなくては、運動もしばらくやらないと忘れてしまう」などいろいろ気になったり、いくらか焦るような気持ちになってしまったりしていましたが、10月に入ったらできる限り平常心でコンスタントに日々の勉強や練習を続ける、そして最終週は家族そろって体調を最優先にリラックスして過ごすことを意識して生活しました。

その甲斐あって、体調も精神面も家族そろって良い状態で試験に臨むことができたと思います。ペーパーも巧緻性も運動も、できたらもっと仕上げてあげられたら理想的だっただろうとは思いますが、とは言え私たち家族ができる精一杯の努力はしてきて、その上でコンディション面で悔いのない万全の状態で本番を迎えることが大事だと考え、そのようにできたことがとても良かったと思います。

11月第2週の現況

記憶が薄れていないここ最近のことを書いていこうと思います。まずは現況です。

我が家は私立を3校受けて、そのうち最後の試験は6日の日曜日に終了しました。今はとにかく家族共々ほっとした気持ちで過ごしています。

2校は合格をいただき、1校が補欠となりました。補欠の繰り上がりについては期待しすぎず悲観せず、希望を持って待っていようと思います。

この後は国立の1校の2次試験、2校の第1次抽選が残っています。私立の結果が出ているものの、経済的な面、通学のしやすさ、進学先などを考えて国立の試験にも臨みたいと思います。

全体を通したおおまかな流れ

我が家が私立小学校の受験を考えて、やると決めたのは年中の夏前でした。

その前から国立大学附属の小学校の受験を考えていたのですが、抽選があって運に任せるほかないステップを含む点を考えると、国立だけに賭けるのでなく運が占める割合がより少ない私立にも挑戦しようと夫婦で話し合って決めました。

それが年中の夏前、2021年6月でした。友人から教えてもらって、実績等を見ても頼ることができそうだと思えた幼児教室にすぐに問い合わせ、授業を見学し、その翌日くらいに入室の申し込みをしました。

こうして幕を開けた我が家の挑戦は、およそ以下のような流れとなりました。

[年中]

2021年6月 私立の受験を志し幼児教室に問い合わせ、体験

2021年7月 幼児教室入室、7月授業、夏期授業

2021年8月 夏期講習

2021年9月 幼児教室の新年度(新年長)クラスの申し込み

2021年10月 (緊急事態宣言が解除)

2021年11月 幼児教室の新年度(新年長)クラス開始

2021年12月 冬期講習、実体験も意識してスキー場へ旅行

2022年1月 湯島天満宮へお参り、実体験を意識してイチゴ狩りや博物館に行く

2022年2月 iPadのアプリを導入

2022年3月 テストの結果で少し焦る、学校説明会に参加し始める、模擬面接

[年長]

2022年4月 学校別クラス開始、メインの教室以外の塾も単発受講開始、潮干狩り

2022年5月 ゴールデンウィーク講習

2022年6月 話の記憶に役立つことを期待してスマートスピーカー導入、願書の下書き開始、高尾山

2022年7月 受験校と11月アタマの日程をほぼ固める、海水浴旅行、願書用の個人写真と家族写真を撮影

2022年8月 夏期講習、幼児教室へ願書の添削依頼開始、模試、模擬面接、ラジオ体操、花火大会、お祭り

2022年9月 本番の願書等が公開・配布され始め、実際の提出物の用意を開始

2022年10月 出願開始、事前面接

2022年11月 試験本番

ここが今月です。

始めた時は1年以上も続けていけるのだろうかと感じていましたが、夢中でやってきてここまで来ると本当にあっという間でした。

それぞれのところの詳細や経緯はまたおいおい書いていこうと思います。

小学校受験への挑戦を振り返るブログです

2023年入学の小学校入学試験に挑戦した娘の父親です。

これを書いている2022年11月8日時点ではまだ全ては終了していませんが、私立小学校の試験を終えて一区切りとなりました。これまでにやってきたことを自分の中で整理しながら、これから小学校受験をお考えになる方々にもお役に立つことができれば幸いと思い、ブログを始めます。

最初から体系的に順序立てて書いていくことはできないと思いましたので、順不同で書いていこうと思います。